こんにちは!終活アドバイザーのいぶきです。
終活という概念の普及に伴い、各社から発売されているエンディングノート。
また、手に取れるノートだけでなく、本ブログでも紹介しているようなPDFやExcelといったデータでエンディングノートを作成する人も増えています。
そこで、
🤔エンディングノートを書いてみたいけどどうやって書くのが自分には合っているのかな
🤔必要な分だけ書いておきたい場合はどうするんだろう
といった方へエンディングノートの色々な作り方と、それぞれの長所・短所について説明していきます。
是非、自分に合った方法を見つけて終活を進めていきましょう!
エンディングノートの役割と選び方
エンディングノートの役割
はじめに、エンディングノートの役割としては以下のような事柄があります。
- 自分の死後の手続きに必要な情報
- 医療・介護など老後の希望方針
- 葬式・お墓など死後に関する希望
- 大切な人へのメッセージ

残された人が困らないようにするための情報を残すことが主な役割。
そのうえで、人生を振り返って今の生活をよくすることも終活の目的です!
そのため、どんな形であれぜひ書いて欲しいものです。
また、せっかくエンディングノートを書くのであれば、併せて終活用のファイルを作って貴重品などをまとめておくことをお勧めします。
エンディングノートの選び方のポイント
次にエンディングノートの選び方ですが、正直ご自身にとって一番やりやすい方法が正解です。
そのうえで主な観点は2つ。
入力がしやすいかどうか
1つ目は入力がしやすいかどうかですが、要は「手書きで書くか」「キーボードで打ち込むか」という問題です。
ここは好みの問題になるため、
・手書きの人は物理的なノートの方がいいですし、
・スマホ入力が得意な人はスマホで作り
・キーボードが得意な人はExcelなどのデータで作る
方がいいです。
更新・拡張がしやすいかどうか
2つ目は更新・拡張性が高いかどうか。
単純に言うと、手書きで作るノートの場合、後から変更しようとすると一度消しゴムなどで消してから更新する必要があります。
氏名や本籍などは更新することがないのでいいかと思いますが、契約関係など今後の生活で変更する可能性が高いものは多いですし、「思い切って新しく買い替えよう」としても、個人情報の塊でもあるエンディングノートを捨てるにはシュレッダーにかけるなどの手間がかかります。
また、市販のエンディングノートでは記入をする項目や枠に限りがあるため、どうしても自分に関係のない項目(ペットがいない人にとってはペットの相続希望は不要)が発生したり、反対にパスワード欄など枠がありないことがあります。
それぞれ一長一短があるので、何を優先するのかを考えることが重要です。
エンディングノートの作り方

これからエンディングノートを作るにあたって、まず注意して欲しいのはエンディングノートは作っておくだけでは見つけてもらえない可能性があります。

確かにそもそも見つからなかったら意味がないもんね。

それに、一通り葬儀などが終わってから見つかっても、叶えられないこともあるから事前に伝えることが重要だね。
家族がいる場合は、口頭でエンディングノートがあることを伝えるでもいいですし、「おひとりさま」の場合でも、見つけやすい位置に置いたり、冷蔵庫や玄関に「連絡先・保管情報だけを書いたメモ」を貼っておくことも有効です。
もしくは、外部の「任意後見契約」や「死後事務委任契約」、「デジタル終活サービス(例:デジタル遺言や預かりサービス)」を活用することも手段として検討してみてもいいでしょう。(正直、特別の理由がなければ使う必要はないかと思います。)
それでは具体的な方法について紹介していきます!
①市販のエンディングノート

1つ目は市販のエンディングノートを使う方法です。
おそらく「エンディングノート」と聞くとこちらのイメージが強いかと思います。
有名どころでいうと、
コクヨから出版されている「コクヨ エンディングノート もしもの時に役立つノート B5」や、Amazonで人気の「一番わかりやすい エンディングノート」などが挙げられます。
![]() |
コクヨ エンディングノート もしもの時に役立つノート B5 LES-E101 新品価格 |


でもさっきの話を聞いてるとノートは更新性とかあまり良くないイメージなんだよね。

確かにその面はあるけど、ノートにはノートの良さがあるよ。
メリット
市販のエンディングノートのメリットとしては、必要な項目が揃っていて安心できる点です。
ある意味「この一冊を埋めればOK」といったシンプルに考えることができるので、初めて終活する方やPCなどのデジタルが苦手な方にはお勧めな方法です。
また、実際に手に取ってみた方はわかるかもしれませんが、それぞれの項目にワンポイントアドバイスにような説明が書いてあることが多く、こういったサポートがあることもメリットといえます。(デザイン的にもまとまっててきれいですしね。)
このブログでも、市販のエンディングノート別の特徴をまとめて記事にしているので、ぜひ参考にしてみてください!
→【あなたはどれを選ぶ?】エンディングノートによる違いや特徴について比較解説!
デメリット
反対にデメリットとしては先述の通り、更新(書き直し)がしづらい点や自分に不要なページもある点が挙げられます。
なので、今後エンディングノートに書く内容が変わっていく人(これから断捨離などの情報整理や、年齢的に若くライフスタイルに変化がある人)にとっては二度手間になる可能性があるので、その場合は、ほかの方法を選んだ方がいいかもしれません。
②PDFなどのテンプレートを印刷

次に紹介するのはPDFを印刷して使う方法です。
このブログでも紹介している方法で、使い方としては自分にとって必要なページだけ印刷してファイリングする方法です。(こちらで一覧を紹介してます。)
エンディングノートを丸ごとPDFにしてダウンロードできるようにしているサイトもあれば、女優の財前直見さんが作っている「ありがとうファイル」のように1ページずつ紹介しているサイトもあります。
→『ありがとうファイル』特設サイト | 著者・財前直見 | 光文社
また、PDFでなくとも、自分で白紙のノートや紙を用意して、そこに手書きで書くのも一つの方法です😊
メリット
こちらの方法のメリットとしては、
・必要な項目だけ印刷できる
・内容をカスタマイズ可能
・費用がかからない/安く済む
などが挙げられます。更新する際も、必要なページだけ入れ替えればいいので、更新性という面で非常に優れた方法です。
また、紙でかさ張らない点も個人的にはメリットかと思います。
デメリット
反対にデメリットをあげるのであれば、
・自分で選んで印刷する手間がある
・デザイン性は市販品よりシンプル
・プリンターが必要
という点があります。
印刷については、今はスマホからコンビニで印刷できるので、手軽ではありますが、①市販のエンディングノートと違って、何が必要かを選んで印刷する必要があるので、ある程度主体的に考えて、行動する必要があります。
③Excelなどのデータでの管理

次に紹介するのはExcelなどのデータで作成する方法です。
基本的には1つのファイルにまとめて、PCなどで入力して管理していきます。
本ブログでもExcelベースでファイルを用意しています😊
→終活ワークシート
メリット
デジタルで作るメリットの一番は修正・更新が簡単なこと。特に仕事などで日ごろからPC作業をしている人にとっては手書きよりも楽に入力できるのではないでしょうか。
他にも、Excelなどに入っている関数を使えば、資産やサブスクの契約など金額の集計も自動でできるので、管理のしやすさはかなり高いといえます。
デメリット
デメリットとしては、データ管理のみだと、見落とされやすい点があります。また、探す側も、PCのロック解除やデータの場所からファイルを開くなどの最低限のPCスキルが求められます。
そのため、データで作成する場合でも、ロック解除のパスワードや、データの保存場所については、口頭もしくは紙で残しておく必要があります。
(データで作成後、印刷して保管するという手もあります。)
④LINEを使った方法(おすすめ)

最後にLINEを使った終活の方法です。
やり方としては、LINEで一人だけのグループを作って、そこにエンディングノートとしての内容を書き込んでいきます。
詳しくはこちらの記事で紹介しているので、参考にしてください😊(専用の壁紙やアイコンも用意してます)
→LINEでゆる終活する方法【スマホで5分】
また、基本的にLINEに入力していきながら、個人情報に直結するものは紙に書いて保管します。
LINEに書いてもいいこと | 紙に書いた方がいいこと |
---|---|
書類の有無・場所 | 口座番号、通帳の写真 |
エンディングノートの場所 | 住所などの個人情報 |
契約してるサービスの名前 | 契約しているIDやパスワード |
介護や葬式の希望など |
メリット
メリットとしては、LINEは日常から使うものなので、気が向いたときや隙間時間に書くことかができる点です。
加えてLINEには友人関係の一覧もあるので、特定の人に印をつけておけば、もしもの時の連絡先リストを作ることができます。

中の人もこの方法で終活をしているよ。
デメリット
デメリットとしては、セキュリティの面からIDやパスワードなどの個人情報を書きづらい点があります。ただ、その多くは頻繁に変わるものではないので、一度紙に作っておけば、後はLINEを更新するだけでいいので、対策は可能です。
また、本としてのエンディングノートとは違い、スマホのロックを解除しないと中身が見れないためLINEだけで完結するわけではないので注意が必要です。
まとめ
今回は「【紙orデータ?】自分に合った終活の方法を選ぼう」をテーマに話をしていきました。
それぞれに良さがあるので、自分の好みや、状況に合わせて、作りやすそうな方法で始めていきましょう!
全部を完璧にする必要ななく、口座情報や、解約リストを作っておくだけででも、非常に役に立ちますよ。
ほかにも、終活にまつわる記事を書いているので、ぜひ参考にしてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました。