こんにちは。いぶきです。
誰もが毎日のように使用しているスマートフォン。
スマホの中に保存されているデータは「デジタル遺品」ともいわれ、相続を行う際にも非常に重要な情報になります。
そので、自分が死んだとき、そのスマホはどうなるか知っていますでしょうか?
今回は
「中身は遺族にみられるの?」
「契約はどうなるの?」
のような疑問に解説していきます!
また、スマホの終活についても紹介していきます。
自分が亡くなったらスマホはどうなるか。
結論、どうもなりません。
それ以上でもそれ以下でもないです。
意外とあっさり。
スマホを所有していた本人の死亡届を役所に届出たとしても、スマホの解約とは無関係です。
そのため、基本的には遺族がそれぞれの携帯会社から解約の手続きを行う必要があります。
携帯会社によって、解約の手続きができる人、必要なものが異なるため注意しましょう。
以下にまとめましたので参考にしてください。(2024年10月時点)
最近はahamoや楽天モバイルなど「実店舗に行かない」契約も多くなってきているため、こちらも記載しています。
傾向として、
店舗で契約→来店、
ネット契約→郵送もしくはWEB上
で解約するようです。
ちなみにラインモバイル、日本通信SIM以外は、解約ページにほかの人が引き継ぐ方法も記載されておりました。
自分の祖母も、祖父の携帯を引き継いで使ってます。
ただ、今の時代AmazonフォトやIcloudなど
ネット上に写真やデータをあげられるので、特段理由がなければ解約していいと思います。
※解約すると電話番号とキャリアのメールが使えなくなります。
LINEなどネットがあれば使えますが、電話番号(SMS)を使った認証が必要だったりするので注意しましょう。
これが一番のネック。
携帯会社に伝えたところで、ロックが解除できるわけではありません。
だからと言って、故人の目を開かせて顔認証をさせても認証は難しいです。(シュールすぎる。。)
指紋も同様。指紋の形と微弱電流をもとに判定するため、死後の認証は難しい(できる場合もあるが確率は低い)。
よって自分が旅立った後に、遺族をパスワード探しの旅に行かせないように、2つの方法を知っておきましょう。
①パスワードを共有できる状態にしておく
→抵抗がなければ家族に共有する
→エンディングノートの書いておく
②GoogleやAppleに依頼する。(ブログ下記に記載)
→こちらはスマホが開けるわけでなく、
それぞれのアカウントに紐づいた情報が見れると言うものなので、あくまでメインシナリオは①がいい。
業者に頼む手もありますが、確実ではなく、相場は2万~5万くらいと高額です。
そう考えると、エンディングノートは非常に重要といえます。
最近ではアプリで遺言書(法的拘束力はない)を書けるものも増えてきていますが、そもそもスマホを開けなければ元も子もありません。
【遺族目線】故人のスマホの解約前にやるべきこと
次に、遺族目線で故人のスマホをどうすればいいのかを見ていきましょう。
すぐに解約をするのではなく以下のことを確認しましょう。
①個人情報や口座情報の把握
スマホや、スマホの入っているアカウントには銀行口座のパスワード情報がたくさん入っています。
特に最近はネット銀行やネット証券、サブスクリプションもネットで完結することが増えているので、それらを把握するために使います。
解約や売却によって故人の持ってい情報を入手できなくなるのは、
この後の相続や、身じまいをする際に不便が多くなるため、キチンと整理してから解約しておきましょう。
②デジタルデータの保存や移行
別に故人のスマホを解約だけして、持ってたらいいんじゃないの?
確かに故人のスマホを手元に置いておくことはできますが、
そもそもスマホは何十年も持ち続けることを想定しておりません。
一般的にスマホの寿命は本体が3~4年、バッテリーは1年半~2年といわれています。
たまに昔使っていたスマホを起動すると
冬眠してたの?ってくらい動きが遅い、、
故人のスマホを買い替えることは中々ないと思うので、
できるだけ移動できるデータはバックアップやクラウドにあげましょう。
で具体的にはどうするの?
クラウドってなにー?
Google フォトかもしくは
アマゾンプライムに入っているならアマゾンフォト(Amazon Photos)の2択。
理由は無料で使える容量が多く、使いやすいから。
順に解説していきます。
Google フォト
プラン・月額 | 容量 |
---|---|
無料 | 15GB |
ベーシック:¥250 | 100GB |
プレミアム:¥1,300 | 2TB |
AIプレミアム:¥2,900 | 2TB |
特徴としては、人物や被写体、撮影場所などを手掛かりに写真検索などができます。
15GBは写真にすると、約1,280枚。パラパラ漫画にすると3分ちょいくらいです。
大抵はこれで十分かと。
2TBでは写真が約524,000枚保存できます。業者レベルです。多分いらない。
iPhoneの標準の動画(4K)だと10分ちょいぐらいですが、圧縮度合いにもよるので何とも言えません。
やり方としては、故人のスマホからこちらにアクセスして
ブラウザもしくはアプリをダウンロードして写真をアップします。
その際にグーグルのアカウントを自分(遺族のアカウント)に切りかえれば、
自分のスマホからGoogle フォトに行って写真を見ることができます。
一番効率がいいやり方です。
アマゾンフォト(Amazon Photos)
プラン・月額 | 容量 |
---|---|
無料 | 5GB |
¥250 | 100GB ※動画は14時間まで(1080p HDビデオの場合) |
¥1,300 | 1TB ※動画は140時間まで(1080p HDビデオの場合) |
プライム会員:¥600(会員特典として利用可) | 無制限(動画は5GBまで) |
アマゾンフォト(Amazon Photos)は、ファミリーフォルダで最大6人で共有できるなど共有の機能に優れています。
また、注目すべきはプライム会員です。写真の容量無制限は強すぎます。(ちなみに1年契約だと5,900円)
こちらも同様に公式サイトからアマゾンフォトにログインもしくはアプリダウンロードをして写真やビデオをアップしましょう。
ここまで出来たら形見として持っておくもよし、初期化してメルカリなどで売却するでもいいと思います。
データ(ID、PW)などは不要な分だけ、LINEやメールで共有しておきましょう。
最近は遺言書をかくスマホアプリも増えているため、そういったアプリやメッセージがないかチェックするといいですね。
【終活目線】スマホについてやっておくこと3つ
こちらのほうが重要です。
先ほども記述しましたが、スマホのパスワードは本人にしか分かりません。
準備できることから進めていきましょう!
①パスワード管理
基本的に死んだら生体認証はできません。
エンディングノートもしくは
終活ドリルにスマホのパスワードをメモしておきましょう。
→【終活ドリル】3-1.スマホのパスワードとSNSをまとめよう
また、スマホを開くことができなくても、アカウント情報を共有する方法があります。
(1)Apple ID の「故人アカウント管理連絡先設定」
iPhoneには故人アカウント管理連絡先という機能があり、最大5人まで登録することができます。
登録された人は、死亡証明書の写しをAppleに提出すると、故人のApple ID/iCloudにアクセスできるようになります。
そして3年が経過すると該当アカウントは完全削除されます。
アクセスできるデータは、写真/ビデオやメッセージ、通話履歴、メール、メモ、連絡先、カレンダー、ダウンロードしたアプリなど、故人のApple IDに紐づいた情報です。どこまで見れるかはAppleのサイトから確認できます。
- 「設定」を開いて、自分のユーザ名をタップ
- 「パスワードとセキュリティ」>「故人アカウント管理連絡先」の順にタップ
- 故人アカウント連絡先を追加
追加すると登録した相手にアクセスキーが届くため、いきなり登録するのは避けましょう。
登録できるのは、iPhoneに連絡先がある相手のみです。LINEなどの連絡先は登録できません。
対面で追加するのが一番ですね。
追加すると、このようなデータが発行されます。
ちなみにこの画面は自分のもう一つのメールアドレスを使って故人アカウントに登録しました。【裏技】
印刷も可能なため、終活の一環としてやっておいてもいいかもしれませんね。
→PDFデータをセブンイレブンで印刷する方法は、終活ドリルの使い方で紹介しています。
(2)Google の「故人のアカウントに関するリクエスト」
こちらについては遺族がURLから申請して、情報開示や削除申請を行うものになります。
https://support.google.com/accounts/troubleshooter/6357590?hl=ja#ts=6357650
ただ、アカウントに入れるようになるわけではないため注意しましょう。(Gmailなどは請求可能です。)
特にこちらの設定はいらないですが、グーグルアカウントを極力集約しておきましょう。
グーグルアカウントはプライベート用と仕事用と2つで十分!
アカウントを作るときは最後のことまで考えないとね。
②デジタルデータの把握と不要情報の削除
いわゆるデジタル終活というやつです。
内容が長くなるため、本記事では省略します。
詳しくはこちらの記事を参照してください。※準備中
ワークシートも用意してあるので、実際に記入しながら進めてみてください。
③家計簿アプリの導入(マネーフォワード ME)←最重要
家計簿アプリ?
そう。家計簿アプリ。お金の流れがわかるから。
結局、相続においてトラブルの一番は「お金関係」です。
・どこに口座やカードあるかがわからなかった。
・亡くなった後もずっと契約してるサービスがあった など。
そういった事態を避けるためにも、家計簿アプリがあればだれが見てもお金の流れが把握できます。
正しく家計簿をつけていれば、
・銀行や証券口座、クレジットカード
・サブスクリプションなどのサービス
が一目でわかるわけです。
1年分遡れば年支払いの物もわかるため、ほぼこれ1つで資産の把握が解決します。
おススメは「マネーフォワード ME」一択。
無料でも使えるのに非常に使いやすく、連携できる口座もかなり幅広いです。
家計簿・資産管理アプリ利用率No.1だけあります。
いろんな家計簿アプリを使ってみましたが、マネーフォワード MEが圧倒的に便利です。
こちらからダウンロードできます。
マネーフォワードの創業者でもある秋山芳生(よしお)さんもYouTubeチャンネルで
おススメの使い方などを紹介してくれています。https://www.youtube.com/channel/UC2OvafV0uGJL6g3XMtYx8ZQ
もしまだ紙で家計簿をつけている方がいればこれを機に家計簿アプリをつけてみてはいかがでしょうか。
※マネーフォワードMEのアプリは全力で勧めますが、アプリ内の広告には注意しましょう。
すべてがいいものとは限りません。(商流を考えるのは大事!)
まとめ
だいぶ脱線しましたが、スマホ関係の終活事情にはかなり詳しくなったのではないでしょうか。
毎日使っているからこそ、後回しにしないで、今回紹介した対策をぜひ行ってください。
ほかにもデジタル終活などは手軽に始められるため、ほかの記事の参考にしながらご自身のペースで進めていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。