【そもそも論】エンディングノートって何?書いたほうがいいの?につい徹底解説

こんにちは。いぶきです。

ここ最近よく聞くようになった「エンディングノート」。
この言葉が生まれたのは1991年にセキセー㈱という葬儀会社の創業者である石原氏が「マイ・エンディング 私の準備ノート」という本を出版したことが始まりだといわれています。

そこから30年ほど経って今はたくさんの出版社から終活用のエンディングノートが発売しています。
(筆者が立ち寄った本屋さんでも10種類くらい置いてありました。)

ただ、実際に購入したり、中身までしっかりと読んだことがある人は少ないのではないでしょうか?

そこで今回は、終活アドバイザーの資格を作った「NPO法人ら・し・さ」が提供してるエンディングノート「ら・し・さノート」を参考に、どんなことがかいてあるかを紹介していきます!

この記事でわかること

・エンディングノートに何を書いてあるかがわかる

・今の自分(年齢や状況)にとってどこまで考えるべきかがわかる

そもそもエンディングノートってなに?

わざわざノートにする必要ってある?

みたいに思う方もいるかと思います。単純に書くの面倒ですよね。。内容も重そうだし。

それでもこのブログでは書くことを推奨しています。

理由としては
・自分の持ち物(お金、人のつながり、情報)の把握
・死ぬまでにやりたいことの確認
ができるから。

エンディングノート=遺書のイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。

主な内容としては、つぎの3つです。

  1. ライフプラン(これまでやってきたこと、これからやりたいことなど)
  2. 資産関係(貯蓄や資産の情報整理など)
  3. ラストプラン(自分が病気や死んだときに、治療や葬式をどうするかなど)

どのエンディングノートでも大体この3テーマは入ってきます。
特に1番目については意外に思うかもしれません。
実際に作ってみると、結構「自分のため」に書いている部分も多かったりします。

てっきり遺族だけが見るものだと思ってた

ではつぎに実際に何を書いていくのか詳しく紹介します!

エンディングノートに書いていくこと

NPO法人らしさのエンディングノートの画像

1ライフプラン

ざっくり言うと「自分が何者なのか」についての情報をまとめます。
自分の死後というよりかは、今までを振り返って自分への理解を深める目的が大きいですね。

1-1自分について

氏名や生年月日、趣味・サークル活動・ボランティア、思い出の場所、好きな場所など
これからの予定ややりたいこと(旅行や趣味など)

さっそくめっちゃ悩みそう。。

1-2自分の歴史・将来

年齢を軸としたタイムラインに沿って、今までの人生で楽しかったことや、記憶に残っていることを書いていきます。
また、今後の年齢については、どこで誰と暮らしたいか、行っておきたい場所、会いたい人を書きます。

1-3親戚・友人・知人の名簿

氏名や連絡先、関係性(何つながりか)を書いていきます。

もしもの時に必ず連絡をしてほしい人には印をつけるとより、分かりやすいです。

1-4医療・介護

健康に関する情報(健康保険証の種類や番号、介護保険証の番号)、
血液型、持病、アレルギー、病歴・入院歴、投薬などを書いていきます。

一人暮らしの人は、自身の入院セット(旅行セットの入院バージョン)を用意しておくといいかもしれません。

1-6支えてくれる人

終活にあたって協力をしてもらっている終活アドバイザーやFP、行政書士、町内会の知り合いなどの人の名前、
任意後見人、遺言執行者の名前を書きます。
※任意後見人は任意後見契約を結ぶ、遺言執行者は遺言書に書いておく必要があります。

2資産

文字通り自分の資産や契約しているサービスなどをまとめます。
当ブログでは、ここをいかにシンプルにするかを目的の1つにしています。

2-1貯蓄

銀行や証券口座、互助会積立などの金融資産の一覧

※互助会(ごじょかい)積立:毎月一定額の掛金を前払金として払い込むことにより、冠婚葬祭の儀式に対するサービスが受けられるというシステムのこと。ただプランを理解せずに入るとトラブルのもとになるため、あまりおススメはしません。

2-2保険

自動者保険や、火災保険、生命保険などの加入情報

2-3生命保険の覚書(おぼえがき)

いわゆる「契約内容」です。
保険料や被保険者、死亡や入院した時にいくらもらえるかなどの情報を書いていきます。

生命保険料で支払われる死亡保険金は「法定相続人×500万円」まで税金はかかりません。
※契約者(保険料を払う人)と被保険者(生命保険の対象になる人)が同じで、受取人が法定相続人の場合のみ。

2-4年金

年金にまつわる情報(基礎年金番号や年金証書番号)などを書いていきます。
また、民間保険等の個人年金についても洗い出します。

2-5借入

クレジットカートの情報や住宅ローン・自動車・教育ローン、その他借り入れ情報を書きます。

少ないに越したことはないね

2-6不動産

契約している不動産会社、所持している不動産の登記情報など
ある場合は誰に譲りたいかの希望も書きます。

2-7その他の資産・財産

宝石や貴金属、会員権など資産価値のあるもの

相続財産には、預貯金・有価証券・不動産だけでなく、家具や家電も相続財産に含まれます。
一般的には大体の時価価格から「家財一式〇〇円」みたいな書き方をします。
一方、上記にある宝石などの価値のあるものは1つずつ評価額を決めていきます。

参考ページ:自分の総資産を計算しよう(記事作成中。。)

3ラストプラン

自分の最期、死後をどうしたいか、遺された人たちにどうあってほしいかについてまとめます。

3-1わたしの願い

主に終末期に臨むことを書いて(選んで)いきます。

  • 病名や余命の告知
  • 延命治療
  • 臓器提供
  • 献体
  • 遺言書(書いてあるかどうか)
  • 最期に過ごしたい場所
  • 医療行為や介護の判断をお願いしたい人
  • 判断能力がなくなった時に財産管理をお願いしたい人

など

ここが書いてあると周りの家族は助かるね。

3-2葬式について

希望の葬式方法や生前予約をしているかどうか自身の宗教・宗派などを書いていきます。

特に葬式については事前に話しておきたいことですね。
また、葬式を行う側もぼったくりに合わないためにも相場は把握しておきましょう。
直葬:20万円以上~40万円未満
家族葬:60万円以上~80万円未満
一般葬:120万円以上~140万円未満
引用:【第6回】お葬式に関する全国調査(2024年) アフターコロナで葬儀の規模は拡大、関東地方の冬季に火葬待ちの傾向あり

これよりも明らかに高い金額を提示されたら、ほかの業者も検討したほうがいいかも。

3-3お墓について

自分が入るお墓がある場合はその情報、ない場合はどうしてほしいかなどの希望を書きます。

3-4わたしの想い

いわゆる遺言書です。ようやくここで出てきます。
相続の希望も書けますが、法的拘束力を持たせるには必要な手続きを行ってください。

3-5私の家系図

家系図を書きます。相続において最も面倒なのが相続人の確認です。
相続人が誰にあたるのかを正確に判断するため、生まれてから死ぬまでの戸籍謄本が必要になるため、生前に必要分の「戸籍」をそろえておくといいです。

3-6慶弔記録

身内や親しい人の誕生日や結婚記念日・命日などを書きます。

3-7身じまいリスト

自分の死後、生活に使ったものや趣味のものなど
それぞれ具体的にどう処分してほしいかを書きます。

手に取れるものだけでなく、サブスクリプションのサービス、SNSのアカウントなどの閉鎖作業についても書きましょう。

3-9フリースペース

ここまでの内容で書ききれなかった部分や、個別で書きたいことなどを書きます。自由です。

まとめ

まぁ量が多いですね(笑)

ただ、エンディングノートは遺言書だけでなく、
突然入院したり判断能力が低くなった時にも使える非常に優秀なノートです。

ここには書いてませんが、実際のエンディングノートには死後に必要な手続きの段取りなど、お役立ち情報がたくさん載っています。

このブログではより具体的に行動へと移せる終活プランを紹介してきます。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

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