こんにちは。終活アドバイザーのいぶきです。
今回は「遺影」をテーマに、
- どんな写真を選んだらいいか
- 具体的にどうやって準備をすればいいのか
について解説をしていきます。
ご自身の終活はもちろん、葬儀を行う側になった際にも役立つ内容になるので、ぜひ最後までご覧ください!
そもそも遺影の役割とは?
遺影は、故人を偲ぶために用いられる写真であり、葬儀やお通夜の際に祭壇に飾られます。
遺影を飾ることには、故人を身近に感じ、遺族にとっての心のよりどころを提供するという重要な意味があります。
また、葬式の後も焼香台用の遺影をお供え机や自宅に飾る方も多いため、遺影に選んだ写真は長く飾られることになります。
遺影にはどんな写真を選べばいいの?
ちゃんとしたスーツを着て、カメラマンに撮ってもらった方がいいの?
もちろんそれでもいいけど、最近は「その人らしい」写真を使うことが多くなってるよ
遺影を選ぶ際は「その人らしい」と感じる写真であることが重要です。
そもそもの本質として、遺影は証明写真ではなく「遺族にとっての心のよりどころ」なるものなので、日常の1コマといった見る人が身近に感じられるような写真の方が望ましいです。
そのうえで、選ぶ際のポイントとして以下が挙げられます。
撮影時期
だいたい逝去から5年以内の写真が望ましいです。あまりにも昔の写真だと、生前の印象と離れてしまうため、できるだけ新しい「元気な時」の写真を選ぶようにしましょう。
写真の画質と顔の大きさ
自然な表情で、本人の顔がはっきり写っている写真を選びましょう。
また、デジタル写真の場合、200万画素以上が理想的と言われています。
今のスマホについているカメラは画質がいいので、スマホの写真で解像度は十分です!
ちなみに今は写真の加工技術が発達しているので、「背景」や「服装」などは簡単に加工することができます。
そのため、故人や終活で自身の遺影を選ぶためにはなるべく自然に笑っている写真を選びましょう。
遺影の具体的な準備方法
最後に遺影の具体的な準備方法について説明していきます。
遺影に使う写真は一般的に、逝去後〜通夜までに用意することが多いです。葬式の準備の一部のため、「遺影を選ぶこと」単体で考えると、長くても1日、短ければ数時間程度で探さなければならないのが現状です。
そのため、終活として、遺影に使う写真をあらかじめ選んでおきましょう。
方法としては2つ
①スマホで遺影に使う写真のアルバムを作る(おすすめ)
それだけ?
うん。たったそれだけ。5分あればできるよ。
ほかのブログや、2つ目の方法として、「現像してエンディングノートに貼る」ことがよく言われますが、正直そこまでしなくていいかと思います。(ちょっと面倒だし、、)
スマホで写真を撮ることが当たり前になった時代なので、ほとんどの葬儀会社では、遺影の提出はデジタルデータの受け渡しで完了します。
むしろ、現像した写真を直接渡すより、デジタルデータで渡した方が、色彩調整や加工するにも劣化が少なく済むため望ましいといえます。
ただ前提として、
- エンディングノートにスマホのパスワードを記しておくこと
- 遺影を用意していることを伝えておく(書いておく)こと
はやっておきましょう。
過去の記事(【終活の疑問】自分が死んだらスマホはどうなる?(対策方法あり))でも紹介しましたが、亡くなった本人のスマホは携帯会社でもロックを解除することはできません。
そのため、自分で選んだ遺影を使ってもらうためにも、スマホを確認してもらえるように準備は必要です。
やり方については簡単で、
スマホの写真アプリの「どこに遺影として使いたい写真」があるかがわかればいいため、iPhoneであれば
「該当の写真を選択」→「左下のオプションからアルバムに追加」→「新規アルバム」を選択してアルバム名をつければ完了です。
この方法であれば手間をかけずにかつ、正確に「この写真を使って欲しい」ことを伝えることができます。
②現像してエンディングノートに保管する
すでに終活やエンディングノートを書いたことのある人であればこちらの方がよく目にする方法だと思います。
単純にエンディングノートとまとめて置いた方がわかりやすいというメリットもありますし、遺影を撮影してくれるサービスもあるため、現像までの手間をまとめて行うことができます。
大体1万~3万くらいが相場で、メイクや加工など、オプションによって多少金額が変わるような形です。
「遺影撮影と言ったらこの会社!」みたいなのは特にないため、基本的には近くにあるお店で遺影撮影をしている所を選んでいいかと思います。
また、サービスによっては10年間、撮影データを保管してくれる場合もあるので、そういったサービスがあれば安心して撮影ができます。
この機会に思い切ってプロにお願いするのもありだね。
まとめ
ここまで終活における遺影について解説していきました。
葬式や仏壇に使う大事な写真だからこそ、自分らしい写真を用意できるといいですね。
また終活の中でも、そこまで大変な作業ではないため、この機会にサクッとやってしまいましょう。
スマホでアルバムを作るだけであれば費用も掛からないし、いい写真が取れたらその都度アップデートもできます。
写真も選ぶ中で、自身の思い出も振り返れますし、「こんな場所に行ってで写真を撮りたいな」のような目標ややりたいことが見つかるかもしれません。
終活を行うことで、人生の棚卸やいつもの「当たり前」に感謝できるるようになれば、残りの人生を機嫌よく過ごせると思うので、ぜひまだの人はこのブログをきっかけに終活を始めていっていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。