こんにちは。いぶきです。
今回はエンディングノートをこれから書く人へ向けて、
その活用法や、併せてやってほしいことについて紹介していきます。
ぜひこの機会に終活を始めていただけると幸いです。
終活にはメリットがたくさん!
自分の基本情報って何?
エンディングノートに書く基本情報とは、自分の名前や本籍、マイナンバーカードといった個人情報のことを指します。
エンディングノートでは最初のページに書くことがよくありますが、ただの形式的なものではなく色々な場面で役立つことがあります。
手続きを円滑化にできる
自分の基本情報をエンディングノートに記載することで、もしもの際に家族が様々な手続きをスムーズに行えるようになります。具体的には以下のような点で役立ちます。
- 届出や行政手続きに必要な情報をすぐに確認できる
- 医療機関での対応がスムーズになる
- 金融機関での手続きがスムーズに進む
遺族の負担軽減できる
基本情報を事前にまとめておくことで、遺族が情報を探し回る手間を省くことができます。これにより、家族の精神的・時間的負担を大きく軽減できます。
「当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、ここがまとまっているだけでも円滑に終活を進められます。
また、基本情報を書いたノートと、通帳やカード名を一緒に保管しておくだけでも遺族の負担はかなり軽減されます!
基本情報がシンプルだと終活がはかどる
次に、もう一歩踏み込んで「基本情報をシンプルにしよう」という話をしていきます。
就活ドリルの「1-1基本情報をまとめよう」では最低限の情報しか入れていませんが、
ほかのワークシートでは銀行口座やクレジットカード、メールアドレス、SNSアカウントなども書き込めるようにしており、それらも立派な自身の基本情報です。
当然ですが、
・メールアドレスが10個ある人より
・メールアドレスを1つだけ持っている人
の方が遺族の負担(契約しているサービスなどの解約など)も減るし、終活自体も楽になる。
そのため、終活ではただ情報をまとめればいいのではなく、この機会に情報の整理整頓をしていきましょう!
具体的にシンプルにしていった方がいい基本情報は以下の通り。
- メールアドレス
- SNSアカウント
- 銀行口座・証券口座
- クレジットカード
- 保険情報
- 写真や動画
- パスワード管理
結局のことろ、それぞれ何個ぐらいにすればいいの?
人によって必要な量は変わりますが、目安としてひとつづつ解説します。
ただ前提としては、少なければ少ない方がいい。
メールアドレス
目安としては2つ。
単純に
・個人用アドレス
・仕事用アドレス
の2つ。
個人用アドレスは好きなアカウント名で作成して、仕事用アドレスは本名がわかる様なアドレスにしておくと、転職活動時や、仕事場で個人アドレスを使う時も困らなくて済みます。
おススメのアドレスはGmail一択。
迷惑メールフィルタが優秀で、グーグルアカウントと紐づけをすることで様々なサービスとも連携できます。
それはわかるんだけど、相手によってメールアドレスを使い分けたい時もあるし、、
受信がメインならGmailの「メールエイリアス機能」がおススメ。
アドレスの「@」の前に、「+(半角プラス)」をつけることでサブアドレスとして利用できるよ。
設定方法→Gmail のメール エイリアスを利用しよう!サブアドレスとしての使い方や活用方法を紹介
SNSアカウント
利用するSNSの種類(Xやインスタなど)がいくつあるかによって変わりますが、各SNSで多くても2つまでが目安。
・発信する用(人とコミュニケーションをとる)
・見る専用
だけでいいと思います。
終活では必ずしもSNSアカウントすべてを書く必要はないです。(裏垢までは書きづらいですよね)
課金や収益などのお金が絡んでいたり、死後にやって欲しいこと(削除や報告)がある場合は記載しましょう。
インスタグラムやFacebookでは近親者などが「追悼アカウント」に変更することも可能です。
追加投稿や編集はできず、画像や動画をシェアしていたユーザーは引き続き見ることができます。
銀行口座・証券口座
目安は銀行口座2つ、証券口座1つ。
おススメは
・楽天コンボ(楽天銀行 + 楽天証券)か、
・SBIコンボ(住信SBIネット銀行 + SBI証券)
の2択。
ネット銀行の方が、全てにおいて手数料が安く、銀行の窓口がないので余計な商品を売られることもない。
上記にプラスして、大手の銀行口座1つを加えるイメージ(政府からの給付金などたまにネット銀行だと対応してないことがあるため)。
詳しく話すと長くなるので今回は割愛しますが、
このくらいシンプルな方が、管理も楽になるため最低限まで削った方がいいです。
自分の場合は楽天経済圏にいるので、
「楽天銀行 + 楽天証券」とUFJ銀行を持ってます。
また、会社の給与振込先が指定されていても、法律上は振込先銀行の指定まではできないため、交渉するのも1つです。
(もちろん会社との関係性もあるので、節度を持ってお願いしましょう。)
金融機関が破綻した場合、預金保険機構が預金者に保険金を支払う方式のことを「ペイオフ」といいます。現行制度では、1金融機関につき預金者1人あたりの元本1,000万円までとその利息は全額保護されますが、それを超える範囲は保護されません。
預金が1,000万円以上ある場合はどうするのがいいの?
→結論:証券口座に移しておく。
証券会社では、口座と投資家の口座を分別管理することで、破綻したとしても投資家の資金が失われることはない。
また、証券口座に「お金を預ける=何かに投資をする」というわけではなく、預り金として銀行預金みたく、ただ口座にお金を入れておくこともできるため、富の貯蔵庫として証券口座を利用することができます!
クレジットカード
目安は2枚。
・メイン用
・サブ用
にして、サブは万が一の時に使うくらいで十分です。
また、ブランドはJCBの場合たまに使えない店舗があるので、メイン用は「VISA」、サブ用は「Mastercard」であればよっぽど困ることはないかと思います。
カードの種類については、
楽天経済圏であれば「楽天カード」、SBIコンボであれば「三井住友カード」を使えば、連携も楽に済みます。
カードを集約することで財布も軽くなります。
自分も普段は財布は持たず「クレカ2枚と鍵」だけをスマホの裏に引っ付けてます。
→スマホスタンド カード入れ
保険情報
契約している保険契約の情報。
世の中にはいろいろな保険がありますが、こちらも最低限にしておくといいでしょう。
具体的には
・火災保険
・掛け捨ての生命保険(扶養者がいる場合のみ)
・自動車保険(対人対物無制限のみ)
の最大3つだけでいいと思います。
そもそも日本では公的保険がとても優秀なので、民間保険は必要最小限にとどめましょう。
火災保険は『お部屋を借りるときの保険』がリーズナブルで使い勝手がいいです。
また家を借りる際に、火災保険を指定されることがあります(大体相場より高い金額)。
しかし、契約書に「火災保険の業者」まで指定されていない場合、入居者側は好きな火災保険に入る権利があるため、いわれるがまま割高なものに入らないように気を付けましょう。
生命保険についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
→【相続対策】終活における生命保険(死亡保険)の役割について解説!
自動車保険は、年齢やその時々でいい商品が変わるため、加入を検討する際にネットで探す方がいいです。
ただし、自動車の購入時に対面で勧められるようなものは割高な確率が多いため注意しましょう。
写真や動画
できるだけ思い出は残しておきたいんだけど。。
もちろん自分にとって大事な写真などは残すべきですが、一時的に使うためだけに撮ったスクショや、連写でとったようなほぼ同じ写真などは極力削除してしまっていいと思います。
スマホ自体の容量や無料で使えるクラウドサービスも多々ありますが、不必要な写真や動画があると結構圧迫していますので、3か月に一回くらいを目安に、自分の写真データを整理するようにしましょう。
パスワード管理
パスワードはアカウントの数だけ必要になるかと思いますが、大事なのはパスワードをどこで管理してるかということ。
例えばキーケースに複数の鍵をまとめたとしても、そもそもキーケースが10個もあったらあまり集約しているとは言いがたいですよね。
それと一緒で、管理を1つの場所に集約することで、脳のリソースも楽になるし、終活においても遺族への引継ぎをスムーズに行うことができます。
具体的には2パターン。
①紙に集約する
一番シンプルな方法です。
ただ注意点としては、誰かに見られる危険があることや、「I(大文字のアイ)」と「l(小文字のエル)」など判別がしづらい文字を使っている場合、うまくログインできない可能性があります。
ただ、所有アカウントが少ない人にはわかりやすい管理方法だと思うので、この機会にまとめてみてください。
→終活ドリルでもパスワード管理ができます。(8-3.パスワード保管リスト)
②ワンパスワードなどの管理アプリに集約する
管理したいパスワードが多い人や、ある程度デジタル機器を使いこなせる人にはこちらもおススメです。
ワンパスワードではIDやパスワード情報をはじめ、住所などの基本情報もまとめて管理することができます。
マスターパスワードを1つだけ覚えれば、あとは自動で管理やログインしたいページを開くだけで、自動で入力してくれるので、日々の生活から「パスワードを入力する作業」がなくなります。
ワンパスワードの注意点としては、若干使い方に癖があったり、マスターパスワードを忘れると再設定はできないことが挙げられます。
また、利用に月額約500円ほどかかりますが、無料でパスワード管理できるサービスの方がセキュリティ的に不安なので、ここは必要な投資かなと思います。
自分もワンパスワードを使いつつ、マスターパスワードだけ終活ドリルに書いてます。
入院セットって何?
おそらくこの記事を見ている方の多くは、エンディングノートなどの終活を始めたい(すでに始めている)人が多いと思うので、同時に「入院セット」もぜひ一緒に作ってほしいです。
急に入院することになってしまったときや、災害時に非常持ち出しセットとして、用意しておくと非常に役に立ちます。
具体的に入れておくものとしては、
- エンディングノート
- 筆記用具
- 自宅のスペアキー
- 現金
- スペアキー
- お薬手帳
- 貴重品(健康保険証やパスポート、通帳など含む)
- 着替え、洗面・化粧用品
などが挙げられます。
特にエンディングノートがあることで、医療の希望や連絡して欲しい人の情報もわかるため、家族にとっても安心です。
持病等の経歴の記録なども終活ドリルで用意しています。(6-1.自分の持病やかかりつけ医を書こう)
災害が起きて避難所に避難する際、貴重品を持っていくかという問題について。
貴重品だけでなく、エンディングノートにもパスワードなどの「他人に知られると困ること」がたくさん入っています。
どちらも人が多く集まる避難所に持っていくことにリスクを感じるかもしれませんが、結論、持って行った方がいいです。
理由としては、大きく以下の2つ
・避難している時点で自宅を空けることとなり、空き巣に入られる可能性がある
・必要な時に身分証明や、現金の引き出しができなくなる可能性がある
また、政府の災害対策の資料でも貴重品は持ち出すことを推奨してます。→ 首相官邸ホームページ「災害が起きる前にできること」
もちろん現実的な話として、
避難所でも盗難は普通にあるし、貴重品入れがあるとも限らない(というか普通なない)ため、結局のところ自己責任で守ることになります。
一番の対策方法は「肌身離さず持つこと」で、ウエストポーチなどに入れれるようにコンパクトにしておくこと。
エンディングノートであればスクショして一時的にスマホで管理したり、力技ですが、破り捨てれば情報を盗まれることはなくなります。
まとめ
今回は、エンディングノートの基本情報の書き方と、入院セットなどについて紹介しました。
終活をすることで、生活がシンプルになったり災害時の備えにつながったりと、色々な面で人生に役立ちます。
南海トラフ地震が起こるといわれている昨今、自分の身を守るためにもできることから一歩ずつ始めていきましょう!
ほかにも終活における様々情報を発信していくので、ぜひチェックしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。