こんにちは。終活アドバイザーのいぶきです。
エンディングノートを持っている方はもちろん、終活に少しでも興味を持っている方であれば、「遺言」について考えたことはあるのではないのでしょうか。
一方で、いざ実際に書こうとしても、
・具体的に何を書けばいいの?
・エンディングノート以外で残す方法はないの?
といった疑問を持ったかもしれません。
リアルな話、エンディングノートを持ってる人でも遺言まで書いている人って意外と少ないんですよね😓
そこで今回は「遺言」について残し方や書くべき内容について解説していきます!
※本記事では法的効力を持たない家族や友人に宛てたメッセージを「遺言」として説明していきます。
相続において法的効力が必要な「遺言書」についてはこちらの記事で説明しています。
【素朴な疑問】遺言書ってそもそも必要?遺言書の書き方についても解説(自筆証書遺言・公正証書遺言)

少しでも遺言を書くきっかけになれば幸いです。
また、終活ドリルでは「4-2.親しい人へメッセージを書こう」で遺言を書くフォーマットも用意しています。
そもそも「遺言」とは?
遺言とは、被相続人(亡くなる本人)が家族や親しい人への感謝の言葉や別れのメッセージを伝えたり、自分の死後に財産を誰にどのように残したいかという最終的な意思表示のことを指します。
そのため、「遺言」自体はあくまで概念を指す言葉あり、
法的効力を持つためには自筆証書遺言や公正証書遺言などにして書面化される必要があります。
遺言書とは何が違うの?
遺言と似た言葉で、「遺言書」がありますが、こちらは遺言の内容を書面にしたもので民法に基づいて作成されます。
そのため、法的効力を持ち相続の方法や財産の分配を指定することができます。

「遺言」に法的効力を持たせたものが「遺言書」ということだね。

そう!だから財産分与など法律が関わることについては「遺言書」で残して、
メッセージなどは遺言としてエンディングノートなどに書くといいかな。
また、今回の記事については法的効力を持たないメッセージを「遺言」として説明していきます。
相続において法的効力が必要な「遺言書」についてはこちらの記事で説明しています。
【素朴な疑問】遺言書ってそもそも必要?遺言書の書き方についても解説(自筆証書遺言・公正証書遺言)
遺言の具体的な残し方

遺言には遺言書と違い、「決まった形式」は存在しません。
そのため、自分にあった方法を見つけながら残すのがいいでしょう。
①エンディングノートで遺言を残す
一つ目はエンディングノートに残す方法です。
終活をされている方であれば真っ先に思い浮かぶ方法でもあり、市販のエンディングノートには必ず入っている内容でもあります。
メリットとしては、エンディングノートにも書きやすく、文章を書き慣れている人にとっては、一番作りやすい方法だと思います。
一方でデメリットとしては、文章で書くことが苦手だったり、紙に書くため、後から書き直したりするのが大変な点があります😓
また、生前でもノート見つけた人が中を見れてしまうということもあり得ます。

確かに文章で書くのって意外と苦手かも。。
②スマホなどの「メモ帳」を使って遺言を残す
次はスマホのメモ帳などの電子機器を使って残す方法です。
スマホは常に持ち歩いているため、ちょっとした空き時間や寝る前などいつでもどこでもメモを残すことができます。
また、書き換えも容易にできるため、「遺言を残す」ということが目的ならば、作るハードルは低いといえます。

個人的にもこの方法が更新性があって簡単に作りやすいのでおススメです。
デメリットとしては、スマホが壊れたら見れなくなる(クラウドを利用して作れば解決はできます)、スマホの中でもわかる場所に書いておかないと、見つけてもらえない可能性があることが挙げられます。
③スマホなどの「動画」で遺言を残す
3つ目は動画で残す方法です。
動画では声や表情を使って、感情を伝えることができます。受け取る側としても親しみやすく、思い出として大切なものになる可能性があります。
デメリットについては、②スマホを使ってメモするのと同じで、紛失やわかる場所に置いてかないといけないことです。
あとは、普段からカメラに向かって話す機会は少ない方が多いと思うので、少し練習が必要になるかなくらいです。

ちょっと気恥ずかしいかも、、

人によって向き不向きがあるから、自分にとって一番作りやすい方法を選ぼう!
④外部サービスを使って遺言を残す
最後は外部サービスを使う方法です。
今までの方法でも遺言を残すことは可能ですが、自分ひとりでやろうと思うと、
・なかなか気が乗らなかったり
・いつでも作れる分後回しになったり
することもあります。
だからこそ、遺言を作るサービスを使うのは一つの手段として「あり」だと思いますし、対価を払う価値もあると考えています。
加えて、サービス内容によっては、家族に知らせることまでやってくれたり、動画なら身なりを整えてくれたりと様々な付加価値をつけてくれるものもあります。
色んなサービスがありますが、いくつか紹介します。
lastmessage(ラストメッセージ) – 遺言の新時代!ネット遺言*ラストメッセージ発動。
こちらのサービスは月額110円(税込)/年額 990円(税込)で遺言を残すことができるサービスです。
追加料金で公正証書遺言の作成をサポートしてもらうことも可能です。
ネット銀行や株、暗号資産も、そのパスワードがわからなければ、家族は財産にアクセスすることができません。
ラストメッセージは、それを伝える手段です。日々進化するデジタル社会において、アクセス情報のアップデートは必須。ここにネット遺言を選択するメリットがあります。
HP→https://www.lastmessage.rip
ITAKOTO遺書動画サービス
こちらはロンドンブーツの田村淳さんがプロデュースしているサービスで、
アプリに沿って動画を撮り、URLを作りほかの人にシェアできるサービスです。
大切な人と遺書動画を共有しよう
日本初の動画による本格的な遺書動画サービスです。


正直、スマホで撮って動画をギガファイル便で共有すれば自分でもできますが、
雰囲気含めて遺言を作るきっかけとしてはいいかもしれません。
これらの他にも「遺影を撮影してくれる」サービスなど終活にまつわるサービスは色々あるので、興味のある方は色々調べてみてください!
ここまでをざっくりまとめると以下の通り。
①エンディングノート | 〇ノートを購入すればすぐに書ける △書き直したりが大変 |
②スマホなどのメモ帳 | 〇気軽に書けて、加筆・修正が用意 △メモ帳のある場所を伝えておく必要がある(見つけてもらえないリスク) |
③スマホなどの動画 | 〇ニュアンスが伝わりやすく、印象に残りやすい △動画で話すのが苦手だと難しい。②と同様に場所を伝えておく必要がある |
④外部サービス | 〇きっかけを持てたり、通知を代行してくれたりする △料金に見合うかの判断が必要。 |

おススメは②か③。リスクについては終活用のファイルを一括でまとめておけば解決するよ。
遺言には何を書けば(言えば)いいの?

次は遺言って何を書くの?という疑問について書いていきます。
当事者でない限り誰かの遺言を見ることってないですよね。
またプライベート性が高い事柄でもあるので、ネット上で誰かの遺言を探すということも難しいです。。
(実際にネット上で調べてみましたが、これといって見つけることはできませんでした。)
ですが、本記事でテーマにしている「遺言」はあくまでメッセージとして自由に書けるものなので、
テンプレに沿うというよりは思うがままに書いていくでいいと思います。
そのうえで「何を書いたらいいの?」という疑問に対し、ぜひ書いて欲しい観点としていくつか紹介します。
①感謝の言葉
面と向かって感謝を伝えるって意外と難しいですよね。
だからこそ、遺言のメッセージで感謝を伝えることは、相手に対する愛情と尊敬を示す重要な方法です。例えば、家族があなたの人生においてどのように支えてくれたか、友人がどのようにサポートしてくれたかを具体的に書くことができます。

いつが「最期の日」になるか分からないから、残しておくことが大事なんだね。
②思い出やエピソード
思い出やエピソードを遺言書に書くことで、家族が過去の美しい瞬間を振り返り、未来に伝えることができます。具体的な出来事や感動的な瞬間を伝えることで、家族との絆を強化することができます。

これは書かれた側はめちゃくちゃ嬉しいやつ。
③後悔や懺悔
意外かもしれませんが、後悔や懺悔を書くこともあります。
遺言で後悔や懺悔を伝えることは、過去の過ちを認め、残された人々に教訓を残す機会となります。ただし、過度にネガティブな内容を書くことは避け、前向きなメッセージも含めることが重要です。

あれ。遺言が懺悔だらけになりそうな予感、、
④家族への励まし
家族への励ましのメッセージは、彼らが将来も前向きに生きていくための力となります。具体的な希望や期待を伝えることで、家族が安心して未来に向かうことができます。
- 将来への希望: 「家族は将来も幸せに生きてください。どんな困難にも負けずに、前向きに進んでください。」
- 勇気づけ: 「家族は強くて賢い人たちです。どんな状況でも自分自身を信じて、前に進んでください。」
家族への励ましは、彼らが困難な時期でも希望を持って生きていくための重要なサポートとなります。

ありきたりの言葉であっても「何を」言われるかより「誰から」言われるかが大事。
だからこそ遺言をかいて欲しい。
まとめ
ここまで遺言の残し方と遺言の書く内容について紹介していきました。
法的効力が必要な遺言書と違い、遺言は自由度が高いが故に書くのが大変だったりします。
ただ、「一度作ったら変えられない」わけではないので、思い立ったが吉日。少しずつ書いてみましょう!
また、終活ドリルでは「4-2.親しい人へメッセージを書こう」で遺言を書くことができるので活用してください!
後まで読んでいただきありがとうございました。
ほかにも終活における様々情報を発信していくので、ぜひチェックしてみてください!